花猫風月詩酒に酔う  浮雲の読書人 桃水ブログ  

25禁  大人向けのブログの為、25歳未満のお子様は、閲覧ご遠慮ください。個人の見解であり、真実と異なる場合もございます。

日曜孫子 6

兵は詭道なり。故に能なるもこれを不能を示し、

用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、

遠くともこれを近きに示し、利にしてこれを誘い、

乱にしてこれを取り、実にしてこれに備え、

強にしてこれを避け、怒にしてこれをみだし、

卑にしてこれを驕らせ、いつにしてこれを労し、

親にしてこれを離す。其の無備を攻め、其の不意に出ず。

此れ兵家の勢、先には伝うべからずなり。

 

戦争とは詭道、正常なやり方に反した仕業である。

強くても敵には弱く見せかけ、

勇敢でも敵には臆病と見せかけ、

近づいていても敵には遠く見せかけ、

遠方にあっても敵には近く見せかけ、

敵が利を求めているときはそれを誘い出し、

敵が混乱しているときはそれを奪い取り、

敵が充実しているときはそれに防備し、

敵が強い時はそれを避け、

敵が怒りたけっているときはそれをかき乱し、

敵が謙虚なときはそれを驕りたかぶらせ、

敵が安楽な時はそれを疲労させ、

敵が親しみあっているときはそれを分裂させる。

こうして敵の無備を攻め、敵の不意を突くのである。

これを軍学者の言う勢であって、敵情に応じての処置であるから、

出陣前にはあらかじめ伝えることが出来ないのである。

 

現代では、出陣前の段階で、こういうことを仕掛けられている。

孫子の頃は、戦場でのことのように思えますが、

情報網と武器の発達した現代では、経済や貿易、

外国とのつながりが緊密なので、平時にこの戦法を仕掛けられます。

今は日常が戦場なのです。一般の民衆はともかく、

為政者は自覚と緊張を怠ってはいけません。