花猫風月詩酒に酔う  浮雲の読書人 桃水ブログ  

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土曜詩歌  

これは、ぼくが十七才の時の歌である。

海辺の町で生まれたぼくが、自転車旅行で出会った山峡の少女に、

海についてのひろさについて説明するために両手をひろげて見せていたのもいまでは、

くやしい思い出になってしまった。

当時のぼくは、自分の両手で説明出来ない世界があろうとは、

思っても見なかったのである。

少女はぼくの「両手いっぱいの海」を、まるで新鮮な果実でも想像するように、

目を輝かしく肯なった。この時が、他人に、

海について語った僕の最初の記憶である。    (寺山修司先生)

 

詩歌に興味がある人には、

寺山修司先生の「ひとりぼっちのあなたに」の、

一読をお勧めしたいのですが、ちょっと値段が高い。

それでも僕には、値段以上の喜びを得ましたが。

上にほんの一部だけ抜き出しましたが、

短編小説のような、詩歌のような、

あまり出会ったことのない内容だと思います。

興味を待たれましたら、是非お読みいただければと思います。

感性の鋭さに驚かれると思います。