花猫風月詩酒に酔う  浮雲の読書人 桃水ブログ  

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路上のポエム  21,9,13

ヴェルレーヌ】 堀口大學

 

かえらぬ昔

 

思い出よ、思い出よ、僕にどうさせようとお言いなのか?

その日、秋は、冴えない空に鶫を舞わせ

北風鳴り渡る黄葉の森に

太陽は単調な光を投げていた。

 

僕らは二人っきりだった、僕らは夢見心地で歩いていた。

彼女も僕も二人とも、髪の毛も胸の思いも、吹く風になぶらせて。

ふと僕のほうへ思いつめた瞳を向けて、さわやかなその声が尋ねてくれた。

「あなたの一番幸福な時はいつでした?」

 

彼女の声はやさしく天使のそれのように朗らかに響き渡った。

僕の慎ましい微笑みがその問いに答えた、そして

遠慮がちな気持ちで僕はその手に接吻(くちづけ)した。

 

ーああ、なんと咲く初花のかんばしさ!

ああ、なんと、恋人の唇もれる最初の応諾(ウイ)の

うれしくも、やさしくも、人の心にささやくよ!

 

日々想

「人は一人では生きられない」

大人が不用意に発する言葉が、弱っている子供を絶望にする。

「人の生き方はいろいろあるよ」と、言ってあげて欲しい。

ましてや歌詞に「人は一人で生きられない」など、

入れるべきではない。